複利の効果
今回はインデックス投資には必須の要素である「複利」について説明します。
資産拡大をサポートする効果的な投資として複利の効果は押さえておきたいところです。
まず、単利について
単利は「元本」に利子がつくこと。直線的な資産増加
複利について
複利は「元本と利子」に利子がつくこと。曲線的な資産増加
以下の図のようになります。
配当金再投資のある場合とない場合では 30年後には30%以上の差になります。
複利という言葉を理解するには、単利という言葉を理解することから始めるといいと思います。
単利というのは、「元本」に利子がつくことです。
一方の複利というのは、元本と複利が合わさって次の元本となって、その組み合わせに利子が付くことです。「元本に利子を組み入れる」といった言い方もします。
利子に利子が付くことになるため、「複利」となるわけです。
利子の比率が一定であれば、利子そのものも増えていきます。
「雪だるま」と複利が呼ばれるのはこのためです。
図にしてみると以下のようになります。
単利の伸びは直線的です。一方、複利の伸びは期間が長くなるにつれて複利の効果が大きくなり曲線的になります。
インデックス投資においては、この複利の効果を得るために、配当金再投資を行う必要があります。
投資の種類の選択肢から選ぶ基準にもなると思うので、複利の効果を理解することは重要です。
長期的な資産拡大には、配当金再投資による複利が不可欠なのです。
証券口座でインデックス投資の積立設定をするときに、「配当金分配」と「配当金再投資」を選択できます。そもそも配当金がでない銘柄(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など)は自動的に「配当金再投資」となり、複利の恩恵を受けることができます。
一般的に使われている年率〇〇%という考え方には、既に複利という概念が入っています。つまり、資産拡大は曲線的に増えていくのです。
インデックス投資を選んだ理由の一つとしてこの複利の効果があります。
長期間保有して、曲線的な資産拡大を目指すにはインデックス投資が適しています。
曲線は実際にはジグザグの動きをしています。きれいな曲線とはならないでしょう。
しかし、長期的にグラフ化してみると、複利の効果が可視化されます。
2022年3月9日現在、米国市場にて相場は下落しています。
今は耐えるとき、毎月コツコツ積み立てて、インデックス投資家として市場で生き残り続けましょう。
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