インデックス投資を続けてはいるけど、最終的にどうやって資金を手にするの?という疑問があると思います。
インデックス投資の出口戦略を考えてみたいと思います。
投資した後、たとえばつみたてNISAで非課税期間が終わる20年経った後、どうすればよいのでしょうか?
私は4%ルールに従って取り崩しをしようと思っています。
貯蓄のゴールとして出口戦略を考えておくと、日々の節約や投資のモチベーションもあがります。
4%ルールとは?
アメリカの トリニティ大学の「トリニティスタディ」という論文で発表されたルールです。端的にいうと、株式を運用しながらそのうち4%を毎年取り崩していくと、資産額がゼロにはならないというものです。すなわち、取り崩していっても、資産は減らないということです。
アメリカでは、この4%ルールの概念はFIREを目指すきっかけともなる、とても衝撃的なことでした。
こちらの研究では、株式50%と債権50%を年4%定額で取り崩せば、30年後資産がゼロになる確率はとても低く、ゼロにならず資産が残っている確率が96%以上にもなると伝えています。
株式の割合や30年後という期間など、変数が異なれば結果は異なる可能性はありますが、基本的な考え方はとても重要です。この研究はアメリカの研究であり、株式派全米株式「S&P500」で研究されています。
つみたてNISAの出口戦略
私はつみたてNISAでは、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」通称楽天VTIに全力投資しています。
(ほかに特定口座で「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資しています。)
投資を始めた私にとって、つみたてNISAの出口戦略は考えておくべき課題です。つまり、どのように売却していくかというものです。
つみたてNISAは20年間非課税です。
出典:金融庁
金融庁が提供している図がとてもわかりやすいです。
年間満額の40万円を月々ドルコスト平均法で積み立てていくと、つみたてNISA制度の投資可能期間が終わる2042年までには、上記のようなつみたてNISA口座の正方形の箱、つまり40万円分の投資額がつまった箱がいくつも重なることになります。
つみたてNISA口座を開始した初年度の四角い箱は20年経つとどうなるでしょうか?
20年経つと、非課税期間が終わり、売却することができます。つまり、資金として現金保有にすることができます。
もう一つの選択肢がつみたてNISAから資金を特定口座に移管することもできます。そのときの評価額が特定口座での元本となり、20年後からの利益分に対してのみ、課税されることになります。
つまり、20年後必ず全額売却しなければならないわけではないのです。売却せず、4%ルール(自分の資産に応じて約4%)ずつ取り崩していくという選択肢を選べば、数十年資産が減ることなく、老後を安心して生活することができるのです。
私は本当によいタイミングでつみたてNISAの本質を知り、制度の利用を開始できたと思います。
このような利用しない手はないという素晴らしい制度は現時点では2042年まで投資できる「期間限定制度」であるためです。
この2042年という未来は私にとってちょうど老後に入る頃です。
4%ルールを知ってからは、つみたてNISA制度の終わり方も把握することができ、老後に対する不安もなくなりました。
わからないで不安なメンタルの状態を放置せずに、自ら調べてリソースから勉強する精神を保ち続けたいと思います。
皆さんもわからないことがあれば、今はインターネットや書籍などあらゆるリソースから学ぶことができます。知らない状態を放置せず、知識を身に着けていきましょう。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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