私は18歳のひとり息子を育てるシングルマザーです。
産婦人科で出産したときも、ギリギリまでひとりでした(立ち合いが必要なので母に来てもらいましたが)。
【幼い頃の息子の作品】
そうなんです。私は息子が産まれた時から18年間ひとりで息子を育てているのです。
私立小学校に息子が通っていた時、ひとり親の方はほとんどいませんでした。地方ということもあるのかもしれませんが、学費の面でもひとり親の方が少なかったのかもしれません。
ひとりで息子を育てていくうえでこれまで困ったことがなかったといったら嘘になります。
大変なこともありました。一番困ったことをいくつかご紹介したいと思います。
父親不在
私立小学校で、息子の帰りを迎えに行くと、ママたちの立ち話になります。そこであるママに当然かのように聞かれました。
ママA
○○君のパパは何をなさっているんですか?
らいら
あーうちは、産まれた時から父親いないんです。
ママA
あ!ごめんなさい!
らいら
いやー誤ることじゃないですよ
こんな会話がありました。誤られてしまったので、気遣ってくださったのだと思います。それからパパの話をするときは、ママたちの立ち話の輪に入れず、少し寂しい思いをしました。
でも私以上に、息子は同様の質問をされていたと思います。
でもあたりまえに「うち、最初からおやじいないんだよね」っていっているそうです。
しかーーーし
思春期が来て父親不在で困ることが多くなりました。思春期になり反抗期が訪れ、母親だけでは論破できなかったり、こういうとき「父親がいてくれたらなぁ」と思うこともありました。
思春期になると、息子の体も心も大きく変化していきます。その成長には父親役となる存在が必要です。
幸い「父親役」を引き受けてくれて来たのが、私の実兄です。5歳離れた兄は甥っ子である息子を小さいころからわが子のようにかわいがってくれました。進路などについても実兄に相談しているようです。本当に兄には感謝しています。
私だけが大黒柱(稼ぎ頭)
ダブルインカムには憧れます。収入が倍になればどれほど安定していたでしょう。
息子も収入面で気を使ってきたと思います。
うちはシングルマザーだからあまり贅沢を言ってはいけないと息子は思っている気がします。気を使わせてしまっています。
逆に言うと、息子はこの母のみが金銭的に頼りなわけです。女性が働く姿を見ながら育ちました。これから他の女性を見るときも日本の古風な常識や形式にとらわれず、自由に働く女性を大きな視野で見ることができる子だと思います。
一方、大黒柱である私。
「息子の全責任は私にある」
そう思って生きてきました。金銭面でも頼る人はいません。
稼ぐしかないのです。
仕事が好きか、やりがいがあるかということより、
「稼げるか、生活していけるか」の方が重要でした。
シングルマザーは収入面でも不利益となりがちです。
でも稼げばいいんだと割り切りました。そしてフリーランス翻訳者としての道を究めようと努力しました。
かわいそうという偏見
息子も私もよく「かわいそう」という偏見の目で見られているなぁと察することがあります。
しかし、我が家には最初から父親がおりません。いないものはいないんです。
偏見の目を持つ人の方が狭い視野でかわいそうだよね。と思うようにしています。
賃貸物件を借りにくい
フリーランス全般にも言えますが、フリーランスとして確定申告をして実績を積むまで、賃貸物件で大家さんに承認してもらえるかハラハラすることが多かったです。
「物件を借りにくい場合もあります」と不動産会社の担当者さんにはっきり言われたこともあります。
どう切り抜けたかというと、確定申告書を持参しました。
「これだけ稼いでいます。家賃払えます。」
真摯にそのような証拠となる書類を持参すれば、最終的に断られることはありませんでした。
まとめ
シングルマザーで困ることを書き留めました。見返してみるとすべて息子とともに克服した項目でした。私たちは二人家族です。協力して生きてきたのです。これからもさまざまな困難に直面したり、偏見の目にさらされることもあるでしょう。
でも私には息子という仲間がいます。オープンにこんなことがあったからこういう風に
「スルー」スキル発動したよ。と笑って話して、困る状況を克服していきたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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